株式投資で利益を上げるための銘柄選びには分析が必要になります。
分析方法には「テクニカル分析」と「ファンダメンタル分析」があります。
それぞれの特徴と、どういうケースで使用すれば良いかを解説していきます。
テクニカル分析
「テクニカル分析」は、チャートの動きや出来高等のデータから分析・予測する手法です。
株価や出来高等の取引データの数値に着目して投資判断をすることが、テクニカル分析の役割になります。
少額投資の短期~中期に向いている
少額投資の場合は、短期で効率的に回して利益をこまめに確定しながら、複利で運用していくことになります。
そのため、いつ上がるか分からない銘柄に投資して、6カ月や1年も資金をロックされ身動きが取れない状態は避ける必要があります。3年後に利益が出たとしても、資金を活用できなかったことは機会損失になります。
少額投資をする場合は、すぐに投資できる銘柄を見つけて、効率的に資金を増やすことを意識して分析するようにしましょう。
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ファンダメンタル分析
「ファンダメンタル分析」は、財務状況や競争優位性、市場成長率等の情報から、投資先として有望な企業を導き出し分析する手法です。
本来は価値の高い企業の株価が、割安になっている銘柄を見つけ出すことが、ファンダメンタル分析の役割になります。
分散投資の長期投資に向いている
多額の資金がある場合は、分散投資して運用していくことになります。
一般的には資産家が取るべきアプローチになっています。
この場合、将来の成長率を考えて割安と判断して投資します。6カ月や1年で株価が下がり続けるのはものともせず、5年後10年後に何倍にもなって返ってくれば良いという考え方が必要になります。
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テクニカル分析とファンダメンタル分析の両方を勉強しよう
「テクニカル分析」は覚えやすく、結果もすぐに出るので学びやすいです。
「ファンダメンタル分析」は、企業の財務状況や競争優位性、国際情勢などの多くの要因から総合的に判断することになるため、勉強には労力が必要となります。
そして「テクニカル分析」と「ファンダメンタル分析」を両方使用することで、成功率を上げることができます。
「ファンダメンタル分析」で、政治や国際情勢などから成長が見込める銘柄を絞り込んでおき、「テクニカル分析」でタイミングを見て投資するといったことも可能になります。
「テクニカル分析」と「ファンダメンタル分析」の両方を学び、自分の投資スタイルを確立していきましょう。