ローソク足の見方について、簡単に分かりやすく解説します。
ローソク足は、投資家が取引の戦略を立てるために最初に使うツールです。
一度覚えてしまうと、これほどシンプルで便利なツールはないというくらい強力な武器になります。
ローソク足とは
ローソク足が表しているのは、一定期間の値動きになります。
日足チャートは1日、週足チャートは1週間、月足チャートは1ヶ月の値動きを表しています。(もっと短い単位として分足チャートがあり、1分、5分、10分があります)
その期間内に起きた値動きを読み取ることができます。
1本のキャンドルは4つの値段の情報を持っており、4本値と呼ばれています。
4本値
- 始値(取引開始と同時に成立した価格)
- 高値(期間中最も高かった値段)
- 終値(取引が終了する時点の値段)
- 安値(期間中最も安かった値段)
ローソク足の構成
ローソク足の構成を解説していきます。
ローソク足のボックス(四角)の部分を実体といいます。
そして線の部分をヒゲといい、実体の上側にあるものを上ヒゲ、下側にあるものを下ヒゲといいます。
始値と終値の関係によって、陽線と陰線があるので解説していきます。
陽線

上図のように、終値が始値よりも高くなった場合は、白色のボックスの陽線となります。
この場合、期間中に90円から130円の間で推移していることが分かります。そして始値(100円)と比べて、終値(120円)が高くなったことを示しています。
陰線

上図のように、終値が始値よりも安くなった場合には、黒色のボックスの陰線となります。
この場合、期間中に90円から130円の間で推移していることが分かります。そして始値(120円)と比べて、終値(100円)が安くなったことを示しています。
ローソク足の見方
実体
実体はローソク足のボックス(四角)の部分で、勢いの強さを表しています。
実体の大きさ
- 陽線で実体が大きいものは、上昇の勢いが強い
- 陽線で実体が小さいものは、上昇の勢いが弱い
- 陰線で実体が大きいものは、下降の勢いが強い
- 陰線で実体が小さいものは、下降の勢いが弱い
ヒゲ
ヒゲはローソク足の線の部分で、投資家の迷いの大きさを表しています。
ヒゲの長さ
- ヒゲが長いものは、迷いが大きい
- ヒゲが短いものは、迷いが小さい
同時線
同時線とは、十字架の形をしたローソク足です。

価格は上下したが始値に戻ってきた状態で、買いと売りが拮抗して投資家が迷っている状態です。
この形は、高値圏の天井(安値圏の底)で現れると、反対方向への転換を示すサインとして、よく解釈されています。
さいごに
ローソク足を理解せずに、株の取引をすることはリスクがあります。
最初は難しいように思うかもしれませんが、とてもシンプルなので真っ先に覚えるようにしましょう。