光回線を利用しているのにインターネットが遅くて不満。でも原因がわからないって方は多いのではないでしょうか。
原因は大きく分けて3つありますので、それぞれ対処法も含めて解説していきます。
光回線なのにインターネットが遅い原因

無線LANルーターとの距離が遠い
使用場所が無線LANルーターと離れるほど、インターネットの速度は遅くなります。無線LANルーターの近くに行って確認してみましょう。
もし距離が問題であった場合は、使用する場所の近くに無線LANルーターを配置してみましょう。
無線LANルーターの移動が難しい場合には、残念ながら絶対に改善するとは言えないのですが、最新の上位規格の電波を持つルーターに買い換えることも検討をしてみましょう。
無線LANの電波も技術進歩しているので、5年以上前の無線LANルーターを使用している場合は効果があるかと思います。
古い機器を使っている
古い機器を使用している場合、その性能上インターネットが遅くなっていることは考えられます。
新しい機器(ここ3年以内に発売されたiPhoneなど)で確認してみて、インターネットの速度に問題がなければ、使用していた機器の問題であったことが分かります。
光回線が混雑している
このケースは、自宅だけでなく周辺住民もインターネットを使用しているため、光回線が混雑(渋滞)している状態です。
これは設備(ネットワーク終端装置)の問題となり、契約プロバイダーに相談してもすぐに解決できなく、他が原因ではないか言われて濁されることが多いです。
機器の再起動やケーブルの抜き差しをすると良いと言われたりしますが、これが良くなることはほぼ無いです。(再起動で直るということは、根本的な解決にはなっていないということです)
これを解決するには、契約プランを変更するか、契約プロバイダーの変更をして、V6プラスを契約すれば解決できます
V6プラスとは、IP6(IPoE)とIPv4を組み合わせた技術・サービスになります。なので、次にIPv6(IPoE)について説明します。
IPv6(IPoE)とは

IPv6とはインターネットプロトコルの次世代規格です。従来はIPv4というものでした。
IPv6は次世代規格なので、通信速度が向上されています。
しかし注意してもらいたいのが、IPv6には「IPoE」と「PPPoE」の2種類の通信方式があるということです。
回線速度が早いのはIPoEになります。
PPPoEは、IPv4でも使用されていて、ボトルネックとなっていたネットワーク終端装置を中継することになるため、回線速度は遅くなります。一方IPoEは、別ルートでインターネットに接続するため、回線速度が速くなります。
IPv6(IPoE)は良さそうですが問題があります。それは、接続先がIPv4のサイトだと見られないということです。
つまりIPv6(IPoE)でインターネットに接続すると、一部サイトが見られなくなるということです。
そこでV6プラスという仕組みができ、IPv6(IPoE)の速い速度でIPv4のサイトも見られるようになりました。(ここは技術的な話になるので割愛します)
V6プラスを使用して回線速度を向上するには
V6プラス使用して回線速度を向上させるためには、V6プラス提供プロバイダーとの契約と、対応したルーターが必要になります。
- V6プラスを提供している光プロバイダーを探して契約する
- V6プラスに対応した無線ルーターを購入する
今回説明したV6プラスは、フレッツ光の通信方式です。
ソフトバンク光にも同様のものがあり、快適にインターネットの閲覧が可能です。
しかしauひかりの場合、IPv6のサイトは快適ですが、IPv4のサイトを閲覧するときは恩恵を受けれないため注意が必要です。それはIPv4のサイトを閲覧するときは前述したネットワーク終端装置の設備を通過するため、時間帯によっては混雑が起こり十分な速度を得られない可能性があるからです。
光回線の特徴をまとめると以下になります。
光回線 | 通信方式 | IPv4のサイトの回線速度 | 備考 | |
フレッツ光 | V6プラス | ○ | IPv4のサイトもIPv6の通信を利用でき、高速通信が可能 | |
auひかり | IPv6デュアルスタック | △ | IPv4のサイトは、従来の回線を利用するため遅くなる | |
ソフトバンク光 | IPv6高速ハイブリッド | ○ | IPv4のサイトもIPv6の通信を利用でき、高速通信が可能 |
光回線の選び方ですが、使用している携帯キャリアと同じ光回線を選ぶことをおすすめします。
それは携帯回線と光回線のセット割があり、携帯利用料金が毎月割引されるからです。
さらに家族も同じ携帯キャリアを利用している場合は、人数分の割引を受けられるため、毎月数千円もお得になることもあります。